バーニー・サンダース自伝

バーニー・サンダース自伝

バーニー・サンダース自伝

2016年のアメリカ大統領選挙ヒラリー・クリントンと接戦をくり広げて注目を集めたバーニー・サンダース。若者の圧倒的な支持をつかんで躍進したことに、世界中が驚いたそうだ。ニュースでちょっと見たかも。

この本は1997年に出版された『アメリカ下院のはぐれもの』を再刊したものだ。

サンダースは「民主的社会主義者」として、アメリカ国民に「政治革命」を呼びかけてる。福祉よりなのでしょうか。1979年から2015年まで、政党に属さず無所属。アメリカで最も長く務めた無所属議員ってなんかすごい。

働く人々や低所得者や中間層ー大多数の人々のために闘うことを明確にし、そうした人々を政治プロセスに巻き込み、大きい運動をつくって政治を変えるという立場だそうです。

アメリカでも、大多数の人は投票に行かなかったり、政治に関心を持てない人は多いみたいだ。なのにサンダースに不思議と惹きこまれた人は少なくなさそう。ソフトでスマートっぽいところが好印象です。

選挙の話はうまくイメージできないところが多々ありましたが、リチャード・シュガーマンというサンダースの友達から、バートリトン市長選挙を立候補するよう勧められるところは面白かったです。彼は、野球の統計分析家で、哲学者で、大学の宗教学者。一体何を考えて勧めたんだろう?

リチャードとサンダースは、バートリトンの選挙の公式結果から分析をはじめる。

市の住民がどんな風に投票したのかを指摘した。リチャードは、もし私たちが地元で全力を注ぎ込めば、市長選挙で勝てるかもしれないと推論した。

「選挙で実際に勝てる。初めての現実的なチャンスであると確信して、無所属で出馬することを決めた」

とはいえ、投票に意味があると思えなければ投票はしない。そんな人がどんな気持ちでサンダースに投票したんだろう。気になるところです。

 

中央図書館で借りました。