ベーシック・インカムを問いなおす その現実と可能性

 BI(ベーシック・インカム)とは、すべての個人に無条件で一定額をを継続して給付するものです

たまに報道されては一部で話題となり、それが繰り返されているようにみえます

読書の秋ということもあり、ちょっと経済色のある本にチャレンジしてみました

給付額に応じていろんなBIがあります

個人的には生活補助くらいの額ならいいかなって思います

無条件に給付というと予算の話になりがちですが

少ない額であれば、給付金を加えた分を課税することによって、そこそこの予算になります

また、給付額によりますが、いくつかの社会保障を一元化できる側面があります

何を一元化するかによって議論が分かれている感じでした

本書では、BIによって最低限度の生活は保証されるなどの言説が批判されています

端折って書きますが、最低賃金の制度を残すのであれば、それ以下にはできないので一定の生活補助となる人たちもいると考えられます

海外では、2016年にスイスでBI導入をめぐる国民投票がありました

フランスでは、2017年に大統領選挙において各候補者がBIを公約に掲げています

さてさて、無条件に配るというのは、いろんな人からみても魅力的です

それは現実不可能な夢や幻想を見せるものだと思います

でも、「なんかイケてる政策」という気持ちから、社会について調べてみるきっかけになるかもしれません

何かいい政策が出てくるときは、そういう人たちの多さも大事なのかなと思ったりしました

(中央図書館)