古代オリンピック
普段スポーツに興味ない人もオリンピックの時は関心を持ってしまうかもしれませんん。
紀元前8世記のギリシアから古代ローマの時代まで、なんと1200年近くに渡った続いた競技会は、今日のオリンピックとは違い、スポーツ競技会のみで構成されるのではなく、主神ゼウスに捧げられた宗教祭典の行事として位置付けられていたそうです。
クライマックスには、ゼウスに牛を捧げるところにあったようです。残りの牛はみんなでバーベキューしていたようで楽しかっただろう。
オリンピックが平和の祭典と言われる所以は、開催を告げる使節によるものだと思う。休戦を告げる使節であることから、スポンドフォロイ(休戦運び人)と呼ばれた。この本では詳細に書かれています。
古代オリンピックの花形競技は、戦車競争であった。「ベン・ハー」なんてハリウッド映画もあります。現代の競馬では、勝利した騎手が称賛を受けますが、古代オリンピックでは、命がけで戦車をあやつった騎手ではなく、馬主が栄光を授けられました。
眠い帰りの電車の中で、面白く読めました。競争が好きだった古代ギリシア人、勝利者には聖なるオリーブの冠が授けられました。今年は東京オリンピック、また違う角度で観戦できるかもしれません。
「古代オリンピック」岩波新書 桜井万里子 橋場弦 編(2004)