ギリシア史〈1〉を読み解いていく③アルキビアデスpart1
この本では、アルキビアデスという人物が登場する
プラトンの著書「饗宴」では、ソクラテスと「美しさとは何か?」について談ずるところが面白く描かれている
名声は政治家のペリクレスとまではいかないですが、アルキビアデスを知ることで、ペロポネソス戦争が色鮮やか見えることになると思います
・アルキビアデス
前450頃~404年。「ギリシアⅠ」のときは、40代に入ったところになる
著者のクセノフォンと同じくソクラテス弟子であった。アルキビアデスの方が20歳以上の年上であったため交流があったかは不明
才気にあふれた色男であり、政治家として内政・外交に大きな影響力を及ぼした
シチリア(現在のイタリア領の島)遠征を企て、司令官の1人として選出される。彼を支持する人は多かった
この遠征は、はじめから無理があったそうでほぼ全軍壊滅の失敗に終わる
このあたりからスパルタ有利の局面になっていったのかなと思います
また、市内のあちこちに立つヘルメス柱像が一夜にして破壊されるという不吉な事件が起こる
その件について、アテナイに召喚命令が出されるが、身の危険を感じことがあったからかスパルタに亡命
スパルタの支援からペルシア国に逃れるという役満を叩き出す^^;
前411年、アテナイで民主政権から寡頭政権(わずか4ヶ月で倒れる政権)に変わると帰国を許された。本書の登場はその途中だと思われます