ギリシア史〈1〉を読み解いていく②ペロポネソス戦争までの歴史
「ギリシア史〈1〉」を読んでいく中で、大まかな歴史の流れは掴んでおきたい
まずは、ペロポネソス戦争が始まる経緯について整理しておこう
ペロポネソス戦争が起こる前までは、ペルシアがギリシア本土に侵入したことがあった(ペルシア戦争、前500〜前449年)
スパルタとアテナイを先頭にペルシア軍を破り、アテナイが黄金の時代を迎えることになります
その後、アテナイを盟主としたギリシアの都市国家(ポリス)が対ペルシアで進めていく「デロス同盟」が成立します
しかし、次第に加盟諸都市への支配を強めることなる。これは、「アテナイ帝国」と呼ばれることもあるそうです
・反アテナイの動き
スパルタは、鎖国政策を基本としていました。はじめはアテナイがリーダーシップとることに歓迎していたけれど、アテナイの支配力は増していく一方だった
アテナイの政治はペリクレスのもと民主政が確立していきました。きっと、民主的な気風が合わない都市国家もあったと思います。政治についてはまた、別の機会にでまとめておこうと思います
ギリシア全土が、スパルタ側とアテナイ側に分かれてペロポネソス戦争(前431〜404年)が起こりました
戦争中にソクラテスが従軍し、プラトン(前427年)が生まれています
「ギリシア史〈1〉」は戦争の後期(前411年)から語られています
ペルシアが大国であったがために、アテナイが一致団結を目的に、都市国家の「自分たちの都市国家は自分たちで決める」という前提を崩してしまい。結果的には混乱を招いてしまったという具合なのかなと思います